
新しい技術で事業を支える、インフラエンジニアのキャリアと仕事の進め方とは?
GMOアドマーケティングでは「私たちはインターネットを通じて生活者、メディア、広告主、関わるすべての人が豊かになる世界を目指します」をミッションとして掲げ、さまざまな事業を展開しています。
このミッションを叶えるため、「AkaNe」「ReeMo」「TAXEL」などアドテクノロジーを駆使した自社プロダクトを開発・提供しています。
今回はGMOアドマーケティング 開発本部でインフラエンジニアとして活躍する、平山さんにお話を聞きました。

【プロフィール】平山 明日香(ひらやま あすか)
GMOアドマーケティング株式会社
開発本部 インフラ開発部 インフラグループ
2020年1月GMOアドマーケティングに入社。前職ではJavaを活用したアプリケーション開発に携わった後、AWSを用いたインフラエンジニアとして活躍。現在はこれまでの経験を活かし、「めるも」を中心としたインフラ周りを担当し、GCPの移行から保守運用まで幅広く担当しています。
インフラ開発部の仕事について

ーインフラ開発部 インフラグループの仕事を教えてください。
GMOアドマーケティングでは複数のプロダクトを自社開発しているので、私が所属するインフラグループは各プロダクトの基盤となるインフラ(※1)の運用をおこなっています。
私が主に担当しているのは、自社メディアである「めるも」の運用です。ユーザーがメディアを安全に継続的に閲覧いただけるようインフラを中心に裏側で支えるのが私の役目です。
また、安定運用や工数削減を目的としたインフラアーキテクチャ(※2)の最適化などもおこなっています。
(※1)インフラとはサービスを提供するためのシステムの基盤となる部分
(※2)インフラアーキテクチャとはシステムを安全・安定して動かすためのインフラの構成
ーどのような方々と一緒に動くことが多いですか?
私の場合は、同じインフラグループのメンバーや「めるも」を開発している同じ開発本部のメディア開発グループ、そして「めるも」を編集している媒体事業部のメンバーと連携して業務を進めることが多いです。
開発本部のみなさんは技術好きな方が多く、経験もベテランな方が多いので、インフラエンジニア歴が3年の私にとっては本当に学ぶことが多い毎日です。
ー普段はどのような依頼が多いですか?
そうですね…。例えば、「サーバーの負荷が高くなったので1台追加してほしい」という依頼だったり「GitHubのアカウントを追加してほしい」という依頼もありますし、「こんな環境がほしい」など環境構築の依頼もあります。
各プロダクトがGCPに移行しつつあるのでインフラに関わるタスクもメディア開発グループと一緒に進めています。
GMOアドマーケティングに入社したきっかけ

ー前職はどのような業務を担当していたんですか?
前職は業務プロセスコンサルティングやシステムソリューションを提供している会社に2015年度に新卒で入社し、最初の2年半くらいはJavaを使ったアプリケーションの開発に携わっていました。
ただ、インフラにも興味があったので前職のインフラチームにアサインしてもらって以降はずっとインフラ周りの業務を続けていました。
ーインフラに興味を持ち始めたきっかけは何ですか?
前職で同じ部署の先輩が、若手向けに「この資料を読めるようになった方が良い」と共有してくれた資料がAWS(※)のドキュメントだったんです。
最初は全く知識がなかったので読めなかったのですが、1つずつ言葉の意味を自分で調べながら読み解けたときに「あ、おもしろいかも。もっと知りたい…!」と思ったんです。
(※)AWS・・・Amazon Web Servicesの略称。
ーもともとAWSから学び始めたんですね!GMOアドマーケティングでは現在、GCPへの移行が進んでいますがどうですか?
これまでGCP(※)に関わったことが一度もなかったので、入社前にGCPに携わってほしいと言われたときは正直、驚きと不安でいっぱいでした。
それでも入社を決めた理由は、AWSに限らず、いろんなクラウドサービスについてもっと詳しくなりたいと思い、GMOアドマーケティングへの入社を決めました。
(※)GCP・・・Google Cloud Platformの略称。

ーGCPに実際に触れてみてどうですか?
根本的な考え方はAWSとGCPも同じように感じるのですが、細かいところを見ていくと仕様や機能が異なる部分もあったりするので、日々学んでいます。
AWSの特徴は何十種類もサービスがあるので色んなことができますが、GCPは機械学習に関わるサービスに強かったりします。GMOアドマーケティングの面接を受けたときに「メリット・デメリットを考慮したときに、うちは広告のターゲティングに使用する機械学習を優先してGCPにした」と聞いて納得しました。
ーGMOアドマーケティングに入社して、初の業務はどんな内容でしたか?
私が入社した当初は既に「めるも」のGCP移行がはじまっていたので、一部のデータベースの移行を私が担当しました。
まずはインフラグループとメディア開発グループで集まって、どのようにGCPへ移行していくか、MTGで大まかに決めていきました。
そこからは個人のタスクに落とし込んで計画を立て、期日を決めたあとに着手しはじめました。タスク開始から週に1回・1時間、関わるメンバーでMTGをおこない、課題の相談をしつつ、連携をとりながら進めていきました。
ー入社してすぐGCP関係のタスクを任されたんですね!もともとGCP未経験で、どのように自分のタスクを進めていったんですか?
そうなんです。初めてのことばかりで最初は大変でした。
GCPについてGoogleが出している公式のドキュメントを自分でたくさん読んだり、GCPに移行する前の今ある設定を端から端まで調べたり…。あとは周りのインフラメンバーに「ここってどうなってますか?」とひたすら聞きまわっていました。
ー聞きまわっていたときのチームメンバーの対応はどうでしたか?
みなさんとても快く教えてくださる方ばかりで優しくて穏やかな方が多く、「なんでも聞いてください」「できるかぎりフォローします」と言ってくださったので、とても助けられました。
自分が持っているタスクで悩んでいるときは、誰かに相談すると必ず答えが返ってきます。最初はとにかく、頻繁にレビューしてもらっていました。データベースの移行はリスクが高いので、周りの方々に都度レビュー頂いて業務を遂行していましたね。
実際に入社してみて感じたこと

ー入社して6か月が経過しましたが、どのように感じていますか?
良い会社だな~と日々感じています。
特にエンジニアの技術力が非常に高いと感じています。同じグループのメンバーも技術が好きでたくさん知識を持っている方が多いので色んなことを聞くことができ、とても勉強になっています。
また、GMOアドマーケティングの取締役でもあり、開発本部の責任者である張取締役がエンジニアの意見を肯定的に受け止め、会社の方針に反映しようと動いてくださるのでとても働きやすいです。
ー大変だな、と感じることはありますか?
事業部側から「こんなのが欲しい!」とざっくりした依頼をもらうときは、少し大変ですね。依頼をもらった後は、具体的にインフラグループやメディア開発グループと週1~2回MTGをして、個人のタスクに落とし込み、具体的にどんな設定をしたら良いものがつくれるか考えます。
開発しようと思った背景や目的をちゃんと自分の中に落とし込みながら作っていくのは大変ですが、そこがおもしろさでもあります!
ー今後伸ばしていきたい・必要だと感じるスキルはどんなことですか?
「○○を作ってほしい」と依頼された際に、誤った解釈で求められていないものを作ってしまわぬよう、具体的にヒアリングしながら進めなければならないので、ヒアリング力をもっとつけていきたいと感じています。ヒアリング力はインフラエンジニアに関わらずエンジニアにとっては必要な能力だと感じています。
ー平山さんは現在、どのような目標を追っているんですか?
目標は半期で立てていて、入社して最初の目標は大きく3つでした。
【個人目標】
・めるものGCP移行に関する目標
・めるもで運用保守をメインで遂行する目標
・めるもに限らずインフラ周りを改善していく目標
※運用保守=アラートが起きたら調査して対応する等、サービス運営において必要なインフラ周りの業務
ーインフラグループ全体としては何か目標を持たれているんですか?
インフラグループでは、GMOアドマーケティングが持つプロダクトの全インフラを支えています。今後、インフラグループ全体で開発を進めていくためにフレームワークをつくろうとしているところです。
どう実現していくかはまだチームで話し合っている段階ですが、実現するための手段として挙がっているうちの1つは、スクラム開発の導入です。
最終的にはインフラチームが、より価値のある仕事に取り組めるようになる環境作り・チームの運営を目指しています。
ーチームや個人でタスク管理をする際に使っているツールはありますか?
チームではRedmineでタスクをチケットに落とし込んで管理しています。

個人ではこのような形でTrelloを活用し、日々のタスクの細かい部分まで落とし込むようにして管理しています。
働く環境について

ーGMOアドマーケティングに入社してみて働く環境はどうですか?
とても働きやすい環境だと感じています。
福利厚生のシナジーカフェ GMO Yousはご飯も飲み物も美味しくて出社したくなる理由の1つです。
あとは、リモートワークの環境にも驚きました。
2020年1月に私が入社して、2~3週間出社していたのですが、世の中の状況を早期にとらえ、2020年の1月27日からGMOインターネットグループ全体が在宅勤務に切り替わりました。
私は前職のときから在宅勤務を希望していたのですがPCをリモート専用のものに変える必要があったり、かなりハードル高かったのでGMOインターネットグループが全メンバーを在宅勤務に切り替えたときはすごいスピード感だなと感じました。
そして、リモートワークの環境を構築するにあたり、1日くらいセットアップの作業で時間を取られるのかな…と思いきや1時間以内でVPN環境も整い、改めてこんな環境はなかなか無いなと感じました。
ー平山さんがエンジニアとして普段使うツールはどんなものありますか?
主なツールは以下のようなサービスです。
社内のコミュニケーションツールとしてはSlackやbacklogを中心に活用しています!開発に関わる必要な環境はすべて整っていますね。

今後の目標について

ー今後やってみたいことはどんなことですか?
色んな技術が今までもこれからもたくさん出てくると思うので、早い段階でうまくキャッチアップして皆が幸せになれるようなインフラのアーキテクチャを提供していきたいと考えています。
手動で対応していた作業がインフラの技術によって自動でできるように、私から提案して多くの方に喜んでもらいたいですね。
あとは、自分自身が工数割いてたところも技術で工数削減をおこない、削減された分、新しい技術の勉強に時間を割いていきたいなと考えています。
ー平山さんご自身のなりたい姿や目標はありますか?
キャリアとしてはインフラ周りのスペシャリストを目指していきたいと考えています。
私はとにかく技術が好きなので、技術に関わる部分は今後もずっと関わっていきたいですね。好きな技術を自分で色々と勉強することで、会社にも貢献していけたらいいなと感じています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
Text & Directed by. Rika Murata